世界中の各地で信仰されている宗教団体の「エホバの証人」。
誰もが一度はその名前を聞いたことがあるような、とても有名な団体ですよね!
そんなエホバの証人が、信者に対して子供に輸血をさせないよう促していることが明らかになりました。
今回は、
- エホバの証人が子供に輸血させないよう促す
- エホバの証人の輸血はなぜダメなのか?
- 輸血したらどうなるのか?
- エホバの証人とは
- ネットの反応
についてまとめていきます。
エホバの証人が子供に輸血させないよう促す
2023年11月20日、宗教団体「エホバの証人」が信者に対して子供に輸血をさせないよう促していることが明らかになりました。
厚生労働省は2022年に、このエホバの証人の輸血させないよう促す行為を「虐待にあたる」という指針を出していました。
しかし、その指針が発表されて以降もこの動きは続いていることが判明。
この指針が出てからも続いているという事で、やはり宗教においてその教えは絶対だという事が伝わってきますね。
エホバの証人が提示した文書には、早産で生まれた赤ちゃんに対して次のように書かれていたそうです。
「医師に輸血以外のあらゆる方法を駆使して治療を受けられるようにお願いしてください」
エホバの証人は、この文書に対して「あなたの代わりに決定するものではありません。自分で考えて決定してください」と、あくまでも自身の判断でという事が強調されています。
この自身での決定というのも、いざ自分がしてみるのを想像するとかなり難しいですよね。
子供のころに、病気で輸血が必要と言われながらも、両親がエホバの証人で教えを信仰していたことにより輸血が受けられなかった、というケースが発生しているのが事実です。
実際に、両親が信者でこのような経験をした男性はインタビューに答えています。
「この言葉(自分で考えて決定を)があるからって、(輸血拒否を)拒否することは絶対無理だと思います。特に輸血拒否で苦しんでいる子どもがいたら、それは絶対に見過ごせないことで、教団もちゃんと改善してほしい。そう強く願います」
経験がある男性ならではの言葉で、大変言葉の重みを感じますね。
私はこのようなケースを体験したり、身近で聞いたりしたことがないので一概に何とも言えませんが、これを機に一人ひとりが向き合うべきニュースだと感じました。
なぜ輸血がダメなのか?
ところで、なぜエホバの証人では輸血がダメとされているのでしょうか?
医療的に、輸血が良くないのであれば全人類が輸血を避けるはずですよね。
この問題に関しては、医療上の問題ではなく宗教上の理由だそうです。
エホバの証人では、「血は命を表すもの」とされています。
それゆえに、外部からの血を体に取り込むことは神の命令に逆らうことになる、という考えから輸血は避けられるようになっているようです。
エホバの証人の考え方としては、輸血する以外にも医療方法は存在し、輸血を拒否したからと言って死んでしまうということは断定できない、というものです。
確かに考え方によっては、輸血は教えに背いてしまうのかもしれないですね。
正解がない問題なだけに、自分が何を信じるのかがとても重要という事ですね!
輸血したらどうなるのか?
ちなみに、輸血が避けられているエホバの証人ですが、それでも輸血をしてしまうとどうなるのでしょうか?
一生その罪を背負いながら生きていく、という形になるそうです。
というのも、先ほどもお伝えしたように輸血は神の命令に背き、神への敬意を失うという事になります。
輸血した血は、体内から取り除くのは不可能なので二度とその罪は消えないという事なんですね。
二度と消えない、という言葉がすごく重たく感じますね!
それだけに、輸血問題というのはそう簡単に解決できないところなんだろうなと想像ができますね。
エホバの証人とは
ここでは、エホバの証人についてまとめてみました!
名前 | エホバの証人 |
創設者 | チャールズ・テイズ・ラッセル |
創設日 | 1870年代 |
創設地 | アメリカ ペンシルベニア州 |
信徒数 | およそ850万人 |
分類 | キリスト教の新宗教
三位一体の否認 霊魂消滅説 |
エホバの証人の「エホバ」とは、旧約聖書や新約聖書における唯一神、万物の創造者の名前です。
100年以上前にアメリカのペンシルベニア州で生まれた新興宗教で、正式名称は「ものみの塔聖書冊子協会」というらしいですよ。
聖書は、キリスト教の教えのもととなっている聖典ですが、エホバの証人はキリスト教の新宗教で、聖書にある「この世の終わり」を乗り越えてその先の楽園に生き残ろう、という考えを持つ宗教団体です。
楽園に生き残るためには、多くの戒律を守らなければならないのですが、今回の輸血の件も守るべき戒律の一つとなっているようですね。
信仰する宗教と、現代の医療の両面を考えると非常に難しい問題であることがわかりますね。
一人ひとりがしっかりこの問題に向き合い、自分なりの考えを持つ頃が大切なのだと感じます!
ネットの反応
今回のニュースを受けて、世間ではどのような反応があったのでしょうか?
ネットの反応は次の通りです。
宗教といっても、輸血の必要性に関しては医療行為として必要かどうかで判断されるべき。
宗教に入会できるのは20歳以降とか本人の意思を尊重できるような法律にしてほしいです。
人は何を信じても自由、但し、人の命に支障を与えたり、意図的に差別を醸造したり、間違ったことを正しいかのように教えることは罪。
私はエホバの信者ではないが、輸血を拒否という選択もありだと思う。 命さえ助かればいい、というだけの問題ではないから。
今回の輸血拒否のニュースの件で、宗教上の問題より医療的な観点で判断すべきという声が多かったです。
また、子どもが判断できないがゆえに親の信仰がそのまま生活に反映されてしまうのも、考え直すべきという意見もあるようでした。
一方で、輸血拒否の意見にも肯定派のコメントもあり、この問題が一概に結論を出せないことを表していますね。
宗教を優先するか、医療を優先するか、これは正解がないので個人の考えに基づいて動くことが求められそうです。
これを機に、自分の考えを確立させておく必要がありそうですね!
まとめ
今回は、エホバの証人の輸血拒否のニュースについてまとめました。
エホバの証人では、輸血が神に背く行為だという事で避けられているのがわかりましたね。
この考え方は初めて知ったので、とても驚きでした。
一人ひとりが向き合うべき、大切な問題だと感じますね!
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